一昔前は「落ちないマニキュア」とも表現されていたことのあるソフトジェルネイル。ですがマニキュアのようにいきなり自爪にジェルを塗っていくのはNGです!
すぐに剥がれたり浮いてこないようにするため、自爪の下準備(=プレパレーション)がとても重要です。
各工程において大切なポイントや注意点など、初心者さんでも分かりやすいよう細かく解説していきますので長持ちジェルネイルを目指してぜひ実践してみてください。
自爪のプレパレーションの手順
1.手指を洗う
まずはしっかりと手を石鹸で洗い、爪・指先の油分を除去し清潔な状態にします。
油分が爪についた状態でジェルを塗ると密着度が弱まり剥がれやすくなります!ひどい場合はジェルが弾いてしまい塗ることができないことも…。特にハンドクリームや日焼け止め、ネイルオイルなどを塗っている場合は念入りに石鹸で洗い流すようにしましょう。
洗った後は水分をしっかりと拭き取り、自爪の表面は触らないようにします。
2.爪の長さと形を整える
エメリーボード(やすり)を使って自爪の長さと形を整えます。
ジェルネイルは通常3週間~1ヵ月長持ちします。その間に個人差はありますが約2~3㎜爪が伸びますので、そのぐらい伸びても私生活に支障のない長さにまずは整えましょう。
自爪にダメージを与えないためにエメリーボードは往復がけせず、一定方向に動かして削っていきます。
ポイント
- 爪先端の形は10本全て同じに整えます。
- スポンジファイルで先端の削りカス(バリ)を取り除く
エメリーボードで整えた後は薄い削りカス(バリ)が爪に残ってしまいます。爪にバリがつてるままだと先端がきれいにジェルを塗ることができない為取り除きます。
やり方⇒整えた爪の先端をもう一度スポンジファイルで整えることでバリが簡単にとれます。
バリは爪の裏側にくっついて残るのでスポンジファイルは寝かせ気味にして使うとバリがとれやすいですよ!
3.セラミックプッシャーで甘皮を優しく押し上げる
セラミックプッシャーで甘皮を優しくゆっくり押し上げていきます。
ネイルサロンでは甘皮を押し上げた後、ニッパーで甘皮をカットして整えてくれるサロンも多いですが、セルフネイルではニッパーを使うことはおススメしません!
そもそも甘皮は爪と皮膚の間にばい菌が入らないように保護してくれています。カットしすぎると炎症を起こしてしまったり、一度深く傷をつけてしまうと甘皮が変形しきれいに再生されず、その結果自爪に凹みが生じて生え続けたりすることもあります。とてもデリケートな部分なのでセルフでニッパーを使ってカットすることは控えましょう。
とはいえ甘皮には個人差があるので、どうしてもきれいに整えたいと思う方もいらっしゃると思います。
そういう方は、ネイルサロンでケアだけしてもらうといいですよ!
甘皮のお手入れだけではなく自爪の長さや形も整えてくれるので、セルフジェルネイルをする前日あたりにやってもらっておくと、当日のプレパレーションがぐっと楽になります!
セラミックプッシャーについて
最近はオイルインのセラミックプッシャーもありますがジェルの下準備では油分は厳禁です!!
ジェルのプレパレーション時は必ずオイルインではないセラミックプッシャーを使ってください!
油分が爪に残った状態でジェルを塗るとすぐに浮いて剥がれてしまいます。また、爪の中にまで浸透した油分はエタノールでは簡単に取り除くことはできず、ベースジェルを弾いて綺麗に塗ることができない場合もあります。ジェルを塗る当日は油分(ネイルオイル、ハンドクリーム、日焼け止めなど)が爪につかないようになるべく気をつけましょう。
4.ガーゼでルーススキンを取り除く
セラミックプッシャーで甘皮を押し上げたら、甘皮下に残っているルーススキンを取り除いていきます。
逆の手の親指にガーゼを巻き付け、水もしくはエタノールで軽く濡らし、軽くくるくるとこすりながら取り除いていきます。
ルーススキンとは甘皮の下にある薄皮のことで、爪の表面に薄く張り付いている角質皮です。油分と水分を含んでいるのでこのルーススキンが残ったままジェルを塗ると数日後にはそこからジェルが浮いてきてしまいます。また、きれいに取り除かないと甘皮周りにジェルを塗る時にガタガタになりきれいに塗れず見栄えもよくありません。
注意点!
なかなか取れないからと強くゴシゴシするのは避けましょう!爪には根元に乳白色の半月のような形をした部分がありますが、「爪半月」と呼ばれる爪の赤ちゃんの部分です。生まれたての爪の為、水分を多く含み少し柔らかい部分なのです。(個人差があり皮膚に隠れて爪半月が見えない方もいらっしゃいます。)
爪半月に強い刺激が加わると爪に凹みが生じてしまったり、薄皮を取り除こうと強い力でずっとくるくるしていると気分が悪くなる方もいらっしゃいます。
なかなか薄皮が取れない時は無理をせず、次の工程で取り除いてみましょう。
5.際をセラミックプッシャーでサンディングする
ジェルを長持ちさせるためには浮いてきやすい箇所をきちんとサンディングすることが大切ですが、甘皮付近など皮膚の近くをファイルでサンディングすることは難しく、ファイルが皮膚に当たると皮膚を傷つけてしまいます。
ですがセラミックプッシャーを使えば皮膚の際まで簡単にサンディングすることが可能です!
甘皮付近やネイルサイドをむらなくなぞるように軽くこするだけでサンディングでき、4の工程でガーゼで取り除けなかった薄皮もセラミックプッシャーでこすり落とすことができます。
ですがファイルと同じでやりすぎると自爪が薄くなってしまうので気をつけながら慎重に行いましょう。
※サンディングとは…自爪とジェルの密着度と高めるために行う作業のことです。つるつるしている爪にジェルを塗るよりも、爪の表面を少し毛羽立たせることによりジェルがより密着しもちが良くなります。ですがサンディングをやり過ぎると自爪が薄くなってしまいますので必要以上にやり過ぎないように気を付けましょう。
6.スポンジファイルでサンディングする
180Gのスポンジファイルを使い自爪の表面をサンディングします。
5の工程で甘皮周辺やネイルサイドの皮膚周りはサンディングできていますので、それ以外の部分をスポンジファイルでサンディングします。
目安は自爪本来の自然なツヤが消え、全体がすりガラスのようになればOKです。やり過ぎると自爪が薄くなってしまうので気を付けてください。
全体的にまんべんなくサンディングができているか確認ができたら次が最後の工程です!
7.ダストを取り除く
ネイルブラシがあればブラシでダスト(粉)を払い落とし、ガーゼもしくはキッチンペーパーにエタノールをつけて際までしっかりと全体を拭き取ります。ダストが残ることのないようきちんと拭き取りましょう。
以上でプレパレーションは終了です!
では次に、ジェルを塗っていきましょう!
ジェルネイルの手順2【ジェルの塗り方編】はこちら